いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
さて、白川太郎医師の癌治療ポイントは次の2つでした。
①癌が存在しているところに使っている道具が到達しているか?
②その道具は癌細胞を殺しているか?
前回は、①についてお伝えしてきました。
末期の癌患者をもっと救うためには、
①の条件をクリアしつつ②の能力を高めなければなりません。
そして、もう一つ大事なことは、正常細胞になんら影響を与えずに癌細胞だけを殺すことです。
つまり、副作用がないということですね。
そしてその条件をクリアする可能性が非常に高いとされる道具が遂に見つかりました。
それをお伝えする前に、抗ガン剤の歴史と、癌細胞について知らなければなりません。少し、難しい話になりますが、お付き合いください。
第一世代の抗ガン剤は分裂を続ける癌細胞のDNAを破壊するという正しい戦略で作られました。
しかし、同じように分裂する毛根細胞、小腸の上皮、造血細胞も攻撃してしまうことが難点でした。これがご存知の副作用です。
現在は第二世代の抗ガン剤が主流になりつつあります。
・乳細胞は女性ホルモンに依存して増えます。
・前立腺細胞は男性ホルモンに依存して増えます。
このように普通の細胞は、ある種の成長因子のようなシグナルが入り、分裂させるスイッチを持っています。
第2世代の抗ガン剤はそのスイッチのボタンをブロックするように作られました。
これを「分子標的薬」といいます。
実際に非常によく効き、グリベックという分子標的薬は
慢性骨髄性白血病の選択的分子標的薬として開発されて、
ものすごい効果を上げています。
死の病と呼ばれていた慢性骨髄性白血病は、30年前は五年生存率が0%だったのが、今では100%となっています。
しかし、これにはデメリットがありました。
「分子標的薬』の1ヶ月の治療代は約60万円なのですが、
治療代が高くて治療をやめる人が増えた時、
それと同時に死ぬ人が続出したのです。
つまり、癌細胞を殺したのではなく、
抑えていただけだったことがわかりました。
やめたら再発してしまうのです。
生きるためには、毎月60万円の薬を飲み続けなければいけないのです。
これでは難しいですね。
以上が抗ガン剤の歴史です。
ではどうすればいいか?それは癌細胞の性質をよく知ることでわかってきました。
正常細胞と、癌細胞の違いとはなんでしょうか?
①正常細胞にはSODという活性酸素・活性電子を中和する酵素があって、癌細胞にはありません。
活性酸素(電子)が外から両方の細胞に入ってくると、SODがない癌細胞だけが中和できないので死にます。
この性質を利用して行われている治療が、超高濃度ビタミンCやヨード剤を体内に入れることです。
どちらも活性酸素や活性電子をだして、癌細胞だけを攻撃します。
②正常細胞は生きていくためにエネルギーを使っていますが、
解糖系とミトコンドリアという二つのエネルギー工場があります。
しかし癌細胞は解糖系だけしか持っていません。
解糖系の特徴は、無酸素で低温を好み、ブドウ糖のみを分解して
エネルギーを作ることです。
乳酸菌や大腸菌などはこのシステムで動いています。エネルギーを作るには非常に非効率な方法をとっています。
一方、ミトコンドリアの特徴は、酸素と高温を好み、
体のあらゆる糖・脂肪・炭素を分解してエネルギーを作ることができます。
だから解糖系の十八倍も効率的な工場です。
つまり、癌細胞はエネルギー産生が非効率な解糖系のみという非常に
変わった細胞なのです。
ブドウ糖だけしかエネルギーにできないので、ブドウ糖がないと生きていけません。
食事管理でうるさく言われるのはこのためです。
また、酸素が必要ないので身体の低酸素の場所にできやすく、
身体が冷えるほど発癌しやすくなるのです。
さて、抗ガン剤の歴史と癌細胞の特徴を知った上で、次回はいよいよ①と②の条件をクリアした道具をお伝えします。
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